100を切る: Breaking 100
ゴルフで100を切るための自分なりの方法論です.
中部銀次郎氏のおっしゃるとおり, 心の問題が重要かもしれません.1打1打を丁寧によく吟味してプレーすることが大切です. 第1ホールでトリプルボギーを叩いてしまっても, 残り17ホールの内で3回Parが出てくれることがありますから.
自分の力量を正確に評価する
実生活・仕事においても全く当てはまることですが,
自分の力量を正確に評価する
ことはとても重要です.過小評価も過大評価もいけません.コース場では70%以上の確率で出来ること以外は行うべきではありません.人によっては90%を課すかもしれません.例えばグリーンまで残り200ヤードあります.ハンディキャップが一桁な上級者であれば狙えるかもしれません.1打で乗る確率が低いのであれば, 得意の距離(100ヤードをPWのフルショットなど)が残るように打っていくべきでしょう.自分の力量の範囲でできることを最大限に発揮することがハンデを下げる有効な方法だと思います.今のところParを狙ったり, レギュレーション通りのプレーをしてみようなどとは考えません.
Parを99に設定する
Par72のコースを回るのであれば, ハンデなりに自分のParを99に設定しましょう.決してレギュレーション通りのプレーをしようなどと思ってはなりませぬ.レギュレーション通りにできないからハンディキャップという数字がゴルフに存在します.
Par99ということは, 半分ボギー, 半分ダブルボギーでよい計算になります.基本的にパーを取る必要はありませんね.パーを狙うと崩れることが多いでしょう.コースのハンディが1桁のコースはダボ, 10以上ならボギーを目指す, という方向になりましょうか.ボギーで攻めるということは, Par3は1打でグリーンにのせるのではなく, 2打で乗せて行きます. まだ3打目でパーパットができますし, 2打目で寄ればパーがとれてしまいます.パーはあくまでもおまけですが.
ボギーが自分のパーだと思いましょう.同伴者にはあまり喜んでもらえませんが気にしません.また, 他人のプレーも気にしません.あくまで自分のパー. コースと勝負をします.
Par4の基本は3オン2パットです.
3オンに失敗しても4打目でできるだけ1パット圏内によせればよしとします.結局5打でホールアウトできればボギーですから.4打目がさらに失敗しても5打目でチップインしてもボギーです(5オン0パット).
基本的な攻め方の1例は, 3-woodで200ヤード程度を打つ. 5-wood,7-woodなどで150-180ヤードを打つ. 例えば 440ヤードのPar4だとしたら, 3打目に必要な距離は90-60ヤードです. この距離ならウェッジのフルショットなどで行けるでしょう.グリーンを外す確率も低いはずです.ピンに寄るかどうかは気にしません.寄ってくれたら運よくPar(ボーナス)です.絶対に2オンを狙って, ドライバー ⇒ 3-wood を試みてはいけません.十中八九失敗します.それができるならシングルです.
100ヤード以内を3打で上がる
ボギーペースで行くのなら, グリーンから100ヤード以内は3打以内でホールアウトするように心掛けます. 基本的にはウェッジなどでグリーンに載せて, 2パットで沈めます. ウェッジショットをミスしたときに備えて, グリーン回りからのチップショットを練習する必要があります.100を叩くからといってフルショットの練習ばかりしていては効果は薄いでしょう.練習時間の半分以上はアプローチとパットに費すべきです.
アプローチも転がせる場面では転がしに徹するべきです.よくふわりと空中を舞って,グリーンにピタッと止めるボールを打つ(打とうとしている)光景を目撃しますが, 成功する確率はあまり高くないのではないでしょうか.大雑把に言うと, 空中を舞うボールは3次元の運動:3自由度の制御が必要となります.一方で転がすボールは地面に拘束された運動ですから縦横の2自由度の運動といえます.
2自由度と3自由度の制御の容易さを比べる
とどちらが簡単かは自明でしょう.
ドライバーは要らない
上級者にとってドライバーはティーアップして平坦なところから打てるので, 割と簡単だというらしいのですが, 100を打つレベルでは一般にティーショットのミスが多かったりします.OBをすれば2打は損をします.ドライバーを使うよりも, 3-woodなどのロフトのあるフェアウェイウッドを使って安全にフェアウェイをキープするのが得策といえるかもしれません.ボギーペースで行くのであれば250ヤードのティーショットは必要ないのですから.150ヤードをまっすぐ打てればよしとしましょう.
ドライバーに加えて, ロングアイアンも必要ないですね.ハンデが2桁であれば必要ないと思います.代わりに9W,7Wを使えばいいでしょう.ショートウッドの方が簡単に打てて, よく飛びます.ツアープロも使います.Vijay Singhは9Wをバッグに入れてますね.
私は, 3W,7W,5I,7I,9I,PW,SW,Ptしかバッグに入れてません.ドライバ-は80を切るあたりからで充分だと予感してます.アイアンを中間を外しているのは, 精度が出ないからです.6I,7I,8Iの平均飛距離はさほど変わらないはずです.6Iでは最大飛距離はでるもののシャフトが長いためにミスもしやすい.8Iは最大距離は劣るものの, シャフトが短い分バラツキが少なくなる傾向にあります.そうすると6I,7I,8Iを使い分ける意味がほとんどなくなるでしょう.中部銀次郎氏は本気でスコアをよくしたいのならハンデが2桁のプレーヤーはドライバーをバッグから抜いて, アイアンの本数も減らすべきだと説いています.
同伴者がドライバーを使っているからといって
自分もドライバーで飛ばしてやる!!
と試みるのはあまり賛成できません.ゴルフにも人生にも見栄は必要ありません.かえって目標から遠ざかるだけです.その人はドライバーショットが上手で自信があるからかもしれませんし, そのホールの戦略は自分のものとは違うでしょう. フェアウェイが狭かったり, ハザードに入れる心配があれば, 確実に次打が簡単に打てる場所へ打てるクラブを選択すべきです.5Iを選んだからといって恥しがることはありません. 逆にPar3のホール以外は全てドライバーを持つマネージメントはどうかと思います.
例えば,560ヤードの長いPar5を攻めるなら,
140ヤード x 4 = 560ヤード
で充分です.ということはショートアイアンを4回振ればボギーオンができます.Par5こそ飛ばす必要がないですね.
飛ばすのがゴルフの醍醐味
というのも分かりますが, 300ヤードのドライバーショットを放てたからといってパーやバーディが保証されることもありませんし, スコアを1打引いてもらえるというような特典はありません.けど,
飛ばせてなおかつ正確なショット
を放てるプレーヤーは羨ましいですね.
常に丁寧にプレーをする
出だしの4ホールで4連続ダボなどが起こっても気にしてはいけません.残り14ホールあるわけですし, ダボもあと5回叩いてよい状況です.14ホールあればどこかで運よくパーが転がりこんで来たりすることがあるはずです.ボギープレーの攻め方では毎回パーパットをするチャンスがあるわけですから.少々崩れたな, と思って途中で諦めるのはもったえないです.
ロングパットの距離感
3パットを撲滅しましょう(といっても1ラウンド中に数回はやってしまいます).Par4でせっかく3オンしても, 3パットではダボです.肝心なのは1パット目に長いパットをどれだけピンに近づけられるかです.半径1mの円に入れば合格です.1mのパットであれば家の中でも練習ができますから, ロングパットの距離感を出す練習に加えて, 1mのパットを10-20球連続で成功させる練習などをするとよいでしょう.
フィットネス
ゴルフのラウンドの時間の95%以上は歩くことに費されます.よくゴルフはシニアがするものという固定観念が日本では横行していますが, 考えても見てください.夏の炎天下, 4時〜4時間半, 体感温度が30度は越える中でバッグを担いでクラブを振らなければなりません.普段から歩く訓練をしていなけれあば前半が終わったくらいでバテバテになるでしょう.5-10kmくらいは軽くジョギングできるようにトレーニングをしましょう.そうすると飛距離・正確性もアップすると思います.
参考文献
中部銀次郎 ゴルフの神髄―新編もっと深く、もっと楽しく (日経ビジネス人文庫)
- 作者: 中部銀次郎
- 出版社/メーカー: 日本経済新聞社
- 発売日: 2003/10/01
- メディア: 文庫
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Breaking 100, 90, 80: Taking Your Game to the Next Level with the Best Teachers in Golf
- 作者: Golf Digest
- 出版社/メーカー: Doubleday
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- 作者: 中部銀次郎
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