Breaking 90


90を切った記念に調子にのって偉そうに書いてしまおう. 要点:

  1. ボギーを自分のパーに設定する
  2. アプローチとパットの精度を上げる
  3. メンタルコントロール (ミスを許容し, 心の平静を保つこと)

All you need is bogey.

自分の力量・ハンデにあった目標にそって、現在の自分にできる範囲の中で最大限の努力をすること. けっして背のびはしない.


しつこいかもしれないが, weekend golfer, 一般アマチュアにとってボギーというのはパーの価値があるのだ. レギュレーション通りのプレー (Par-4なら2オン・2パットで収めること) を狙ってできるのは, もっとレベルが上の中級・上級者の場合にあてはまる.


18ホール全部ボギーだと90前後でプレーできますから、これは大変なことです.


それに, ある程度の技量があればどんなコースでもボギーで上がれない可能性が0というケースは希だと思う. たとえ, 500ヤードあるPar 4のホールがあったとしても, 3オン・2パット, つまり5打で上がることは(毎回は無理かもしれないが)決して無理ではなく, 確率は低くはない. 230ヤードのPar 3でも, 2打でグリーンに乗らないことはないでしょ.


そして面白いのが, 「ボギーでいいやー」と気楽に、変にプレッシャーをかけないで淡々とプレーしていると、18ホールあれば幾つかはパーがとれてしまうわけです (で当然ダブル・ボギーも出ます). Par 3なんか特に. 昨日の例 (たまたま運がよかっただけだが...w) だと, 「たまたま165ヤードからのアプローチがピン50cmによる」という「奇跡」がおきたりするわけです. これは狙ってできるものではありませんので、実力の範囲外としなければなりませんが (つまりこんなことを期待してゲームの設計はできない). 何がいいたいかというと、ボギー狙いでリラックスしてプレーすると, たまにアプローチショットが「たまたま」ピンそばによったりしてパーがとれるわけです. そうやって, 大叩きするホールを少なくし、たまにボーナスを稼いで丁寧に進めて行くといいわけです.


パットとアプローチが全て


グリーン回りで如何にストロークを無駄にしないかは誰にとっても重要. 「まだスィングが固まっていないから.... アプローチの練習はしない」と言わないで, 練習場に行くことがあったら半分くらいはアプローチやパットに投資したいです.


この間のラウンドでは15番ホールが終わった時点で「今(90から)2アンダーだから, 残り3ホール全部ボギーで楽々90が切れるかも...?」と意識過剰になりはじめたら, 突然体の動きがギコチなくなった. そうすると, グリーン手前までボールを運ぶことは適当に打っていればいいので比較的簡単なのだが, 90〜50ヤードのアプローチや0.9〜1.2mくらいのパットをするときに「失敗したら後がない」とビビる. 普段はなんでもないことですが、一瞬何をしていいかがよくわからなくなるんですねぇ.


例えば18番ホールで1mくらいのパットが最後に残ったと. それが見事に入れば89, 外せば90 (100を切るときだったら, 入れば99, 外せば100とか). それをどう処理するかはいろいろあると思いますが, 「これだけ練習したのだから、外すはずがない」という一種の暗示、開き直りが役に立ちます. 例えば1mのパットなら連続して50回、100回入れられるのだから「絶対外すはずがない」という自信は不思議と大きな助けになる. ここでまた、プリショットルーティンを確立しておくことも心の平静を回復するのにいいと思います. だから、練習のときから意識しないでできるようにしておくと. いきなり実戦だけでやろうとしても安定しません. 普段練習でやってないことを本番でやろうとするのは無理な話です.


これらって、実は全然体力とは関係ありません. ゴルフはスポーツですし、運動神経がよくて練習する時間がたくさんあれば、それだけ上手くなるとは思いますが, そこそこのレベルで楽しむのであれば、考え方を変えるだけでスコアというのはわりとよくなると思っています.

メンタルコントロール


やはり、スポーツにはどれにも当てはまりますが, メンタルは最重要項目です. 要は

ミスをしても、またミスが連鎖してもそれを許容し冷静な心を保ち, 怒らない、そしてすぐに忘れてしまう.

ということ.


ゴルフは難しいです. ツアープロでも観客席に打ち込んだり, 60cmのパットを外したりととんでもないミスをしでかします. そうすると、アマチュアゴルファーがミスをするのはすごく自然なことであり, むしろ「難しいんだから、上手くいくわけがない, ミスをして当然だ」と事前にある程度の覚悟とキャパシティを準備しておけば、とても気楽に愉しくプレーができます. いいショットがでればそれはそれで嬉しいし, ミスをしても「まぁ、成功しないことが前提なのだから仕方がない」と淡々とやり過ごすことを抵抗なく受け入れられます(つもりつもってくるとそうもいかない場合が時としてありますが..). はっきり言って、過去に起こったことを悔やんでも始まりません. そんなのは10秒で忘れたほうがスコアはよくなります. 誰かがドラえもんを発明することができれば話は別です.www


無論、「ミスるんだから、どうでもよくてきとーにプレーする」のではなく、「常に最悪の事態を想定・覚悟して、最善を尽くす」ということをいっています.


間違っても、怒って他人にあたりちらしたり、道具にあたったり、コースを傷つけてはいけません. 悪いのは携行品やコースや天候ではなくして、プレーヤー自身なのですから. コースの手入れにも、莫大な時間と人力が費されていますから、大事にしたいものです.