Pebble Beach と Spanish Bay

seihiguchi2005-12-07


先週末, シリコンバレーの南方 (車で1.5〜2時間) にあるモントレー半島にあるPebble Beach Golf Links と Links at Spanish Bay というところへ行ってきた.

前回 (2005年4月) へ行ったときよりも遥かによいスコアで回れたのだが, いかんせん不甲斐ない結果.

Pebble Beach =51+52=103, Spanish Bay =48+55=103

7ヶ月前は両方のコースとも120以上叩いたので, 飛躍的な向上が見られたのは間違いない. しかしながら, 今さら100以上打つというのは落第ものだ. もう1年以上やっているのに..


Pebble Beach と Spanish Bayを回るゴルフイベントは, 学校にあるInternational Students Christian Outreach, ISCO (http://www.stanford.edu/group/isco/) のdirectorが過去27年間, 年2回企画してくれている. このツアー?に参加すると, Pebble BeachとSpanish Bayを回り, 夕飯, ホテル, 無限の練習球が含まれて, Pebble Beachの正規のgreen fee程度の値段で参加することができる.

通常Pebble Beachなどのモントレー半島にあるコースを"週末"に回る場合は, 宿泊が原則, 2ラウンドする場合は3泊必要だったりと, 高いgreen feeの5倍くらい払う必要があるらしいのだが, このISCOのイベントだと原価の20%程度で遊べてしまう. Twilightスタートなので18ホールが終わるころには真っ暗になっているというのが玉に瑕なのだが...


そういうわけで, 私のようなhigh-handicappedなゴルフ人でもわりと気楽に参加してしまうのである.


今回, 心底まいったのが, まったくゴルフができない方(日本人)が一緒の組にいたこと. 例えば,

  • 打球の平均飛距離が50ヤード程度. 100ヤード飛ぶことがまれ. もちろんフルショットです.
  • 移動が遅い. いかにも運動不足に見える.
  • 自分の打球の行方を見ていないし, さらに自分で探すことができない. 明らかに海に落ちたのに (pebble beach, hole#8), 必死でフェアウェー上を探してるし....
  • 予備のボールをポケットに入れていない. 普通1個か2個もっとくべきでは?

聞くところのよると, 5年くらい前は日本でプレーしたことがあったらしいが, 打球の行方はすべてキャディーさんまかせで, セルフプレーの経験もなく, ゴルフが自己責任のスポーツであるということを認知していないようだった.

さらに, 1日目 (Pebble Beach) のスタート前にめまいがしたのが.....


ドライバーが パーシモン(柿の木) やんけぇ----! おぉーい.


見た目の服装がダボダボのモノを着ているし, クラブも10年以上は前の品で全く手入れがされていないような装備だったので, これは今日(+明日も)しんどくなりそうだな... と覚悟をした. 予想以上にひどかった. しかも一緒のカートに乗らないといけなくなってしまったし...


私はまだまだ修行が足らないが, USGAルールブックの第1章にも明記されているように, エチケットとマナーはしっかり遵守できるプレーヤーであるように努めている. 個人的に最も守るべきだと考えているのは,


スロープレーの防止

である.

スロープレーはたとえ120,130叩こうが, ボールの止まった地点へさくさく速歩きくらいで移動して, 素ぶりも1回くらいにして, 要領よくやっていけば, 4人のうち1,2人くらいいても差ほど遅延を招くことはない (と思う). 無論4人全員が120以上叩く...場合はしんどいかもしれないが.

プレーが遅い場合, 自分の1年ちょっとの観察からするとだいたいこんな特徴がある.

  • 素ぶりを毎回4,5回くらいやる. 自分の確立したプリショットルーティーンがない.
  • フェアウェーでの移動速度が遅い. これは普段有酸素運動をしていないこともあるかもしれない.
  • グリーンに近付くにつれて駆け足になる.. があまり効果がなく見苦しい.
  • パットをすごくいい加減にうつ. そして5,6パットくらいしている.
  • 服装がだらしない. ジーンズやサンダルを刷いていたりすることが多い.
  • 打ちっぱなしで拾ってきたような, "Practice"と刻印のあるボールを使う.

私は決して, 下手な人はコースへいってはダメといっているわけではない. 自分も最初は学校のコースの9ホールで80以上打つようなころから行っていた. もちろん多大なる迷惑をかけていたのだが, そのころ幸いにも一緒に回ってもらった上級者からしっかりとスロープレーはゴルフにおける一番の大罪 (the last thing you want to do) であると叩きこまれた.

スロープレーヤーが万年スローであるのは, とくにアメリカだとゴルフの敷居が低い (これはいいこと!) ので, あまり教育がなされないままコースへ行っていることが多いことに起因すると思う. 自分もあまり人のプレーにとやかくいいたくもないし, 関心もないし, 次打をどこにどうやって打つかを考えるのに忙しいので下手に口だしできない.

このようなプレーが遅い方と一緒に回ることは, 家の近くのpublicコースや学校のコース(学校は難易度が高い)へ行ったときにはよくあることで, ある程度仕方ないなと思っている (1年前は自分も遅かったし) のだが, まさかPebble Beachまで行って遭遇するとは予想できなかった. だって世界No.1コースともいわれるあのPebble Beachですよ、お兄さん. 自分のショットのリズムがだんだん乱れるようなことは予測していたけど. 3パットの雨嵐とか. 1mのパットを10回くらい外すとかなんかは....


ということで, 2日目 Spanish Bayでは, 最初からカートに乗るのをやめて, 普段どおり歩いて回ることにした. そうした方が自分のペースで進行できるし, 余計な心労が少しでも減るし.

この日は12:30pmのスタート前に調子にのって2時間以上も練習場でショットとチップの練習 (ボールはタダ!), 加えてパットの練習をしてから回り始めたのだが, さすがに疲れがでてしまったかもしれない. しかも, 朝からほぼ何も食べず水500mlくらいしか飲んでなかった. というわけで, (言い訳?)Spanish Bayの後半9ホールは特にメロメロ. 終了後にまた2時間車を運転して, パロアルトまで無事に生還しました.

おかげで現在風邪気味. こういうときに限って毎日長時間のミーティングが連日あったりするしぃ. 来週は Final Exam 終了後にPoppy Hills (http://www.poppyhillsgolf.com/) へ行くことにしたのでそれまでに治ればいいのだが.

総じて, 今回のようなあまりコンディションがよいとは言えない状況下でも, 103とかで18ホール終えられたのはよしとするべきかもしれない. 意図的に悪いコンディションに仕立てあげたわけではないのだが, 過去のtrainingの結果で随分とupper boundが下がったわけだから.


この問題のおじさんは2日目11番ホールが終わったあとでなぜか引きあげたのだが, せめて 「カート要る?」くらい聞いてから帰れよなぁ-.