屋内で練習できること
近頃, 雨が降り続くベイエリア. おまけに, 研究活動で2つ全く異なる種類のプロジェクトを並行して進めていると気がついてみると練習場が閉まる時間をとっくに過ぎていたりして「あれ?」と. 片っぽは, paid job (= RA), もう一方は学位論文用(= 卒業がかかった研究)なのでどちらも手を抜くことは自害行為に等しい. どこぞの会社の80-20%ルールみたいだな... もしかして卒論が2つできたりして?
とはいいながらも、少なからず競技ゴルフに憧れる自分としては、とにかくハンデを下げてアベレージプレーヤーを遥かに超えたレベルに達したいのであるが、それには練習しないといけない. が、そんなのは「自分の本業ではない」のであまり時間をさくのもよくないというか、賢い行為ではない. ゴルフの唯一の欠点は「面白すぎる」ことなのだ.
というわけで、屋内(自宅)でできる練習.
1mのパット
1mのパットはスコアをまとめる上で最重要項目の一つだと思う. 絨毯の上でよいので, 1mのまっすぐのパットをスピード(どれだけ転がるか)と方向を確認しつつ, 5〜10分くらい転がす.
チッピング
短い距離しかできないが、クラブにクリーンにヒットさせて、自分の狙った方向へ転がす練習はできる. 穴の空いたプラスチックのボールを使うと家具や物に傷がつかなくてよい.
プリショットルーティン (pre-shot routine)
ナイス・ショットは、どういう状態でよく生まれるのか? それをよくよく考えてみると, 目の前に静止したボールを次にどのターゲットに打つかだけに集中し、心の中が平静に保たれている状態だと思う. 無論, 正しいセットアップができているのを前提として.
これが前のショットのミスを気にしていたり、「このショットをピンに寄せてバーディを狙ってやる」という欲をむき出しにしてたりなど、心が乱れた状態、自分で自分を縛っているような状態ではなかなかいいショットはできず、ミスを連鎖させてしまったり、不本意な打数でホールアウトすることが少なくない.
毎回決まった一定の動作 (プリショットルーティン)をすることは, ショットのリズムを一定にし、ターゲットに集中し、心を平静に保つことを大いに助ける. これといった決まった形式はないのだが、プロや上級者たちの動作をよく観察してみるとほぼ100%間違いなく固有のルーティンを用いていることに気がつく. 非常に一貫性が高いのである.
例えば,
- ボールの後方に立ってターゲットを定め, 仮想の打球をイメージする
- ボールの横に移動して, 実際のストロークと同じように素振り1回
- ターゲットを目視で確認しつつ, スクウェアにセットアップ
- 最後にもう一度ターゲットを確認して、
- スィング始動 (= pull the trigger)
(所用時間は20秒くらい.)
正直にいうと、「なんだそんなくだらないことか」と思うかもしれない. が、ルーティンを確立させることは必ずプレーの安定性 (=consistency)を高めることに役立つ. できれば毎回の所用時間を同じにできると望ましいようだ (↓の Breaking 70 の記事によると).
参考:
- ZanderGolf, Breaking 70
- http://www.zandergolf.com/articles/bk70_jan05.html
- A Pre-Shot Routine
- http://www.academia-de-golfe.com/english/technique/tipp2/tipp2.html
- Pre-Shot Routine
- http://www.psychedonline.org/Articles/Vol2Iss6/GolfPreshot.htm
- Golf Technique - Pre-shot Routine
- http://www.guidetocoachingsports.com/pre-shot_routine.htm
- Tiger Woods - stick to your routine
- http://www.tigerwoods.com/news/fullstory.sps?iNewsid=201832&itype=6273
練習場で、ルーティンを悠長に?練習している人って殆どいないかもしれないのだが、練習でやってもいないことを試合や実戦の場でいきなりやれ、って言われてもできるわけがない. が、実戦ではルーティンを使う. だったら、練習場でしっかり身につけてとくに意識しなくても自然に体がそう動けるようにしておいた方がいい. これはフルスィングに限らず、パッティングや、コントロールされたアプローチショットなどでも全てにあてはまる.
余談ながら、ルーティン内で素振りをするか、しないか、何回行うかというのは個人差がある. 最近実験したところ、自分の場合は1回だけ本番と同じ素振りをしたほうが結果がよろしい. 15球だけドライバーを練習したのだが (4球=2回軽く素振り, 11回=1回だけ素振り), 前者は 1/4が直進, 1/4が左に大きく引っかかりOB, 2/4がスライス. 後者はというと, 左右に3球ずつくらいラフに入り込む程度の幅で曲がるものの, フェアウェイを捉えたと見なせる打球が5球. 確率では1回のほうがいいようだ. その方が所要時間も短い. 総合してフェアウェイに残るのが, 7〜8/15球. 50%前後ということになるが、それはできすぎである. 実戦では数字はもっと低いはずだ. 1/15は確実にOBをしているのであるから、まだまだドライバーをメインに使うのは早すぎる. 3-wood, strong-3-woodで充分だろう.
パットのルーティンも, 上記の1mのパットを練習するときについでに取り込む.