コース戦略の重要性: Play it smart, or play it STUPID @ Pacific Grove Golf Links


最近, 南のMonterey, Pacific Groveまで出掛ける機会があった。ここは通称「Poor Man's Pebble Beach」と呼ばれているPublicコースで、非常によくできていて楽しめる場所である。雰囲気は非常に酷似している:独断と偏見だが。Fairwayはwide-openで、greenはclassicに作られている。大きく違うことといえば、1)距離が短い(300 yds前後のPar-4が多い)ことと, 2) ハザードが少なく、バンカーが浅い(本物は数mの高さの崖、塹壕のように作られている)ことか。それゆえ、コースレートおよびスロープは低い。



さて、このコースは短い。Par-4のホールだと、300 yds前後のものがほとんどで、中には420 ydsを超える長いものもあるが、それは例外。300 yds程度のPar-4の攻め方を観察していると実に面白いことが起こる。つまりは、ドライバーでティーショットをするか、フェアウェーウッドまたはロングアイアンを選択するかでスコアに差がつく(少なくとも今日の観察では)。


多分、おしなべてハンデが20以上のプレーヤーはドライバーの平均飛距離はせいぜい220 yds170-190 yds程度ではないだろうか。それはある程度まっすぐとんだ球だけを数えるのではなく、どスライスしてOBにした球(つまり飛距離 = 0 yds)や、ちょろして30 ydsしか飛ばなかった球など全て数えた上での数字である。一方で、3-woodや5-woodだと最大飛距離はdriverに負けるが、ミスが起こりにくく正確性と平均飛距離は遥かにいい数字になるはずだ。さらにグリーン中心まで300 ydsしかないPar 4だとティーショットは180 - 200 yds飛ばすことができれば、残りは100 - 120 ydsしかない。そこからだと、人によりますが、PW 〜 8Iのフルショットで楽にグリーンのどこかに乗せられるでしょう。勿論、300 ydsをドライバーでかっ飛ばして、ワンオン、Eagle Puttのチャンスに夢を託すのも面白いかもしれません。しかしながら、「少しでもいいスコアで回りたい」と思ったなら、どのクラブを選択すればPar以上で上がれる確率が高いかを考えれば答えは割と明白かと思います。


この日はdriverは2回(hole #8, 419 yds と hole #15, 383 yds)だけ使い、残りのPar-4, Par-5は3-woodと5-woodで打った。結果、割といいスコアがでた。とは、偉そうなことをいいながらも、12番で超どスライスを打ち、あえなくO.B.としてしまう。。。最終的なフェアウェーキープ率(Fairway Hit) は=8/13, 61.5% である。


要は、スコアメイクをするなら、「恥ずかしがらずにドライバー以外の道具でティーショットを打ってみるのも悪くないのではないか」ということでした。どうも世間では、「こういうことは、こうしなけばならない、皆がそうするからやっている」という事例を目にすることが少なくない。この変の「決断力/判断力/勇気」が「Play it smart, and learn to manage risks」と「Play it stupid (safe), and don't take risks」の分れ目になるのではなかろうか。

以下は「ゴルフはやさしい」(中部銀次郎) より抜粋: 第20回 『「飛ばす」ということ』, http://www.shueisha.co.jp/golf/g_top.html

ゴルファー諸氏とお付き合いしていて、もっとも頻繁に訊かれるのは「どうしたらボールをもっと飛ばせるか」という設問です。まわりの友人、ゴルフ仲間たちを見ても、次々に「飛ぶ」という触れこみのドライバーを買っては使っています。
こういう姿を眺めていると、ゴルファーにとって「遠くへ飛ばす」ということが、どれほど憧れを誘うかがわかって、微笑ましい。と同時に、みんながいかに過去の経験から何も学んでいないかも、痛感させられます。(中略) さて「飛ばす」ことです。クラブの材質が変わって、ボールが飛ぶようになった。それで、何が起こったか? 何も起こってはいないのです。ドライバーの飛距離が20ヤード伸びたとする。すると当然、2打目は2番手小さいクラブで打てるはずです。2番手違うと、ショットの精度は格段に変わる(はずです)。グリーンに乗らなかったのが、乗る。遠くにしか乗せられなかったのが、ピンに近くなる。だとしたら、スコアは大幅に向上していなければ嘘でしょう。が、実情はまったく違うじゃないですか。 確かに、ボールは飛ぶ。だが、スコアは一向に縮まらない。だとしたら、何で「飛ばす」ことに夢中になる必要があるのか?ゴルフをする目的が、ボールを遠くへ飛ばして快感を得るところにあるのでない限り、飛ばすこと自体にそれほどの意味はないのです。確かに、ボールは飛ぶ。だが、スコアは一向に縮まらない。だとしたら、何で「飛ばす」ことに夢中になる必要があるのか?ゴルフをする目的が、ボールを遠くへ飛ばして快感を得るところにあるのでない限り、飛ばすこと自体にそれほどの意味はないのです。

HOLE 1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT 10 11 12 13 14 15 16 17 18 IN TOTAL
White 66.8/116 146 193 305 259 510 527 304 419 213 2876 104 273 497 307 348 383 351 138 294 2695 5571
Par 3 3 4 4 5 5 4 4 3 35 3 4 5 4 4 4 4 3 4 35 70
Score 3 6 5 4 5 6 5 6 4 44 4 4 7 4 4 4 4 4 6 41 85
+/- Bogey -1 +2 0 -1 -1 0 0 +1 0 0 0 -1 +1 -1 -1 -1 -1 0 +1 -3 -3
To Par -1 +1 +1 0 -1 -1 -1 0 0 - 0 -1 0 -1 -2 -4 -4 -4 -3 - -3
Putts 1 2 2 2 2 2 2 2 2 17 3 1 2 2 2 1 1 2 3 17 34


最終18番ホールで「阿呆」をしなければback-9を39で回れた可能性があった。3-woodで理想的なティーショットを放ち、残りが100 yds程度だったのだが、アプローチで2回クラブの選択を間違えたことと、醜い3-puttをしでかすという悪いところが全て曝け出されたホールだった。