練習しないで、スコアを縮めるの策 (1)


世の中には本、雑誌、ブログなどに様々なゴルフの情報が氾濫している。とりわけ多いのが、スコアを縮めるために、スィングをどう矯正するかというパッチを当てて修正するような小技集が多い。スコアメイクのために、ボールを曲げないで、距離をかせぐのは重要ではある。が、思うに、あまりにスィングメカニックスだけに関心をとらわれすぎていて、いざコースでは目覚ましい進歩がみられていないのではないかという気がする。球聖ボビー・ジョーンズによると、「ゴルフは耳と耳の間でやるスポーツだ」といったらしい。


ゴルフはスポーツ(ここでスポーツの定義について議論するつもりはない)であるから、ひたすら技術の向上に鍛錬すれば,
尚かつ時間&経済的に余裕があり、ラウンドも無制限という状況にあれば、多いに練習するのが近道だ。一般にゴルフを本業にできる人は限られた人たちである。しかしながら、月1回しかプレーできなくても、1,2週に1回程度しか練習場に通うことができなくても、考え方を変化させるだけで上達(スコアを縮める)することができるはずなのだ。


あたまデッカチな人はわりとスィングを理論的に考えたがる。確かに二重振り子の運動モデルを立てて、各関節の最適な運動制御、動作のタイミングを計算することはできるだろう。工学の問題としては非常に面白い。しかしながら、「ダウンのタイミングが。。」、「トップの高さが、、、、」とかわりと細かすぎることを散見するが、大方の人にとってさほど意味がない。(シングル以上のレベルなら必要なのかもしれないが。。。)


例えばバスケットボールのフリースローを練習するときに、「肘を肩から45cm上方にあげて、手首を23度前方に曲げて、周波数0.4 Hzで手首をスナップさせて。。。」とロボットのプログラミングをするように行うかどうか考えてみてほしい。


そんなことは馬鹿げていると気がつかなければ病気だ


それよりもスポーツで巧くなろうとするならば、「上手な人の技術を目で見て盗んだりした」はずだ。スィングについては文字の情報よりも、絵から情報を得る方が効果が高いと思う。


ドライバーを1回はバッグから抜いてみろ。

中部銀次郎氏によると、「本気でスコアを縮めたいならば、ハンディキャップが2桁のプレーヤーはドライバーをバッグから抜く」べきだと主張する。何度も繰り返すが、100を切るなら18ホールで9ホールはボギー、残り半分はダブル・ボギーでいい。「理論的に」パーをとらなくてよい。が、18ホールプレーしていると、何回かは出るはずだ。事実100を切ろうとしていたら、18ホールで4、5回はパーが出ることがあるのではないだろうか。


ドライバーは飛ばすためのクラブです。が、シャフトが長く、クラブのロフト角が立っているために、打ち損ないは多いでしょう。ちゃんと飛べば、250ヤード飛んで、フェアウェーのど真ん中を捉えるでしょう。が、その確率はどれくらいなのか?、ここが問題です。当たれば飛ぶ、が、失敗するとどスライスしたりOBでは、スコアメイクになりませぬ。


また、「ティーショットは必ずドライバーを使わないといけない」というような固定観念が横行しているようです。逆に、3番のウッドやアイアンを手にすると、「汚い」「臆病」だと罵られるのだとか。そういう考えこそが、諸悪の根源だと断言しましょう。ツアープロのマネージメントを見ても、Par-3以外はドライバーばかり使っていることはありません。Tiger Woodsはよく2番アイアンや3番ウッドでティーショットをしています。彼は3番ウッドはフェアウェーで使うよりも、ティーショットに使うことの方が多いようだ。


例えレギュラーティーからでも450ヤードもある長大なPar-4があったとしても、ハンデが2桁あるプレーヤーだと(18ホールのうち10ホール以上はボギーで上出来なのだから)、ドライバーを無理に使わなくてよく、3番や5番のウッドでティーショットしていいわけです。巧く行けば3打目がピン傍に絡んで寄せワンでパーが取れることもあります。仮にドライバーで250ヤード、3番ウッドで220ヤード飛ぶとしても、2打でグリーンに乗る可能性は10%にも満たないでしょう。


実際ドライバーを抜いてプレーした方がスコアはまとまります。加えて、必然的にアプローチを試みる回数が増えるわけですから、アプローチの精度が高くなるでしょう。


ハンデが2桁だったら、ぜひお試しを。特に3桁から2桁に飛躍してみたい場合は特に。。個人的に初めて100を切ったときは、ウッドは3番と7番、アイアンは5、7、9番、それにPWとSWという構成でした。


とはいっても、ドライバーでかっ飛ばすのは気持ちがいいものだ。そういうときは,打ちおろしの、視界がわりと開けたフェアウェーが広いホールで、めいいっぱい振り回してかっ飛ばしましょう。

短いコースならばドライバーは要らない。

また「ドライバーは要らない」と自分でいいつつも、過去半年は割とコースでも使っていた。が、最近あまり練習場に足を運ばなくなって(運べなくなって)からは、ドライバーをバッグから抜いている。ティーショットは3番ウッド、5番ウッド(しかもスチールシャフト)で打っている。が、ハンディキャップはこの過去半年は毎月1.0ずつくらい目減りしている。


これは以前に半分だけ回った実験結果の一部だが、比較的簡単で短いコースでのプレーではあるが、ボギーペースを遥かに上回るペースで回れている。

1 2 3 4 5 6 7 8 9 OUT
Par 5 4 4 3 5 4 4 3 4 36
BACK 70.5/116 518 367 336 200 539 368 320 124 352 3124
Score 6 4 4 5 5 5 4 3 5 41
Putt 2 2 1 2 1 2 2 2 2 16
Tee Shot 3W 3W 3W 5W 3W 3W 3W PW 3W GIR=3
+/- Boggey 0 -1 -1 +1 -1 0 -1 -1 0 -4

スコアが30台に至らなかったのは、パットである。7ホールでピンまで2.5m以内に付けたのだが、中にはピンまで2m以内に付けたバーディパットが2度あったのだが、悉く外している。7回機会があって、1度も入らないのは問題だ。