学校事情(45): アメリカ学生ビザ(F-1)を大阪領事館にて更新, 24時間以内に延長が完了(自宅へ郵送完了)

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概要

2006年11月現在, 約半年後に有効期限が切れるF1ビザを更新する。ビザを更新するためには一度アメリカ国外に出国して、アメリカ大使館にて所定の手続きを行う必要がある。今回は、噂に聞く所「混雑していなくて暇(だから処理が速い))といわれている大阪総領事館にて面接予約を取り延長手続きをした。申請日の翌日、実家に帰り着く前に更新されたビザが郵送されてきていた。2011年まで有効の5年間の延長である。

必要書類

Department of StateのStudent Visasというページには以下のように説明がある。申請のために揃えないといけない書類には、「延長」と「新規」では違いはない。


以下は、必須である (all applicants for a student visa must provide)

以上は「必須」であるが、次のものは「聞かれたら提出できるように」しておくべき書類なのだが、面接の際に全て一括して提出した。

  • 指導教官の手紙 (推薦状のようなもの)
  • 成績証明書 (transcripts)
  • 財政証明書

Department of Stateのページには、TOEFL, SAT, GRE, GMATなどのテストのスコアも、”should be prepared to provide”の一覧にあるのだが、過去に受けたテストスコアの有効期限はとっくに切れているし、受け直すのはありえないので持参しておりませぬ。


書類のリストには入っていないが、カバーレターを事前に書いて添付した。内容は「学位終了までVISAが切れてしまうから延長したい」という旨と卒業後の進路について簡単な説明を添えた。


Resumeも最新のものに更新して持参したけど、結局提出しないで済んだ(正確には提出し忘れていた)。

一連の手順

大使館での面接の予約は3ヶ月前から取れるので、希望日の予約を以下のウェブサイトでとる。日本の場合、東京、大阪、那覇、札幌で面接ができる。

Embassy of The United States
http://japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-nivinterviewprep.html

面接の予約ができたら、アメリカドルで$100分の日本円を振り込む(郵便局、銀行、eBankなどで)。この振込を予約をした日から1週間以内に完了しないと予約が取り消されてしまうのでご注意。自分の場合は、郵便局で振り込んでもらったので、3’’ x 2’’ くらいの小さな払い込み完了レシートを提出しました。支払いが完了すると、面接予約完了の確認証を上記ウェブサイト(予約をしたときに作成するIDとパスワードでログインする)からプリントアウトできるので当日持参する。


申請書類を記入する。

というか、ここに全て用意されている。

記入ミスが無いように注意。ミスがあると時間がかかります。


あとは、写真をとり (Longs Drugsで作成), I-20に学校からのサインを忘れずに貰い、指導教官に「学位完了まで面倒みるから、とかプロジェクトに必要な人材だ」とかいうサポートレターをもらい、授業料等が払えるという証明をするための財政証明書をもらい、成績証明書を学校から発行してもらう。これで準備完了。



SEVIS Feeなのだが、
https://www.fmjfee.com/index.jhtml
にて支払うことができ、後日領収書が(自分で)指定した住所に郵送される。自分は生真面目に支払ったのだが、当日受付で「あれ、あなたは払わなくてもいいんですよ」と言われる。よく聞く所によると、2004年9月1日以降に発行されたI-20を持って、F1 VISAを申請する場合に必要だ。郵送料を含めて$130を無駄にした。
詳しくは: http://tokyo.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-sevis20040901.html


もう一点。更新されたビザ(パスポート)を総領事館から自宅まで郵送してもらうために、返信用の封筒を持参しないといけない。日本行きの便に乗る直前に思いついたので、予約日の当日朝、付近の郵便局にて「エクスパック500」というA4書類が入る大きさの速達封筒が500円(税込み)で購入できる。大阪総領事館近辺では、梅田とは反対方向に徒歩1分くらいのところに郵便局があるのでそこで購入できる。

〒530-8543 大阪市北区西天満2丁目11-5
米国総領事館 (American Consulate General)

当日は、10:30に面接予約を入れていたのだが、9:00頃に到着したにも関わらず中へ入って手続きをすることができた。どうも面接時間に来る必要はなく、朝早く来た方が(列の)待ち時間が少なく済む模様。


大阪総領事館では、1Fでのセキュリティチェックが完了すると、一度3階へ行き日本人に必要書類に不備がないかどうかチェックを受ける。不備がなければ、非常階段を使って2階へゆき、面接を受ける。面接というから、警察の取り調べ室のような密室で行うのかと思いきや、SSNを申請したときのように窓口に立って面接を受ける。事前にどんな質問を受けて、どんな面倒なことがあるかとビクついていたが、実際どんなことを質問されたかというと、

  1. スタンフォードはいいですか? (挨拶代わりの社交辞令)
  2. (面接官の)うちの知り合いの息子はここ、落ちたんよね。。。 (そんなんきいてへん )
  3. 卒業後はどうしたいですか?


の以上。2分で終了した。


その後寄り道しながら翌日松山の実家に帰ったのだが、すでに更新されたVISAが自宅に届いている。消印は面接と同じ日になっているから、即日処理されて郵送されたに違いない。2年くらいの更新かと予測していたら、有効期限は5年間延長されていた。

結論

必要書類を抜かり無く準備できれば、まったく問題がない。即日更新できることもある。

備考

当初はカナダ、バンクーバーにて更新することを考えていたが(旅費が安く済む)、中止した。学校の職員にリスクについて質問したところ、「万が一、なんで日本人なのに日本で更新しないの?日本で更新してきなさい、却下」とされる確率が0ではないから、そういう心配はあるかも、と聞いたのでやめた。