FreeBSDへ乗り換える

seihiguchi2005-10-17


(これは備忘録)
1999年5月購入以来まだまだ現役で使っているVAIO z505DXがある. ほぼX端末みたいな使い方しかしないのではあるが、希に重い処理をさせたいときにはかなりしんどい. 動画を観るのは無理. Pentium II 333MHz, メモリ 192MBというスペックである. 1桁小さいんじゃないの? と言われそうだが, ノートはこれで現役でいける.

Linux-gpibを使う関係で, 過去3ヶ月くらいはVineをやめてFC2を入れていたが, カーネルサイズがなかなか削れないせいか, Gnomeがただ重いのか定かではないが, 最近のLinuxは重い.デフォルトインストールはとにかく重い. ちゃんと調整すれば軽くなるんだけど.

ということで, LinuxはやめてFreeBSD-4.11Rをインストール. とにかく安定したOSを入れて, このVAIOも長寿を全うしてもらうことにする.


インストール

基本的にFreeBSDハンドブックを見れば分かる. というかインストールに限らず, 設定・管理に関することは全て網羅されている. ドキュメントがしっかりしているというのはFreeBSDの凄いところ. Linuxのように亜種がないため, 設定に普遍性がある. RH系, Debian系, Slack系などのように変化することはないし, 同じRH系でもVineやRH, Turboのように微妙に違って(困る)ことがない.

http://www.freebsd.org/
FreeBSD HandBook


bashの小ネタ

Linuxに慣れてしまうと, 痒いところに手が届いていたことが, FreeBSDではないことが多い. シェルはbashを使うのだが, デフォルトではshやcshである. vipwでログインシェルを変更して, 実際にログインし直しても, Linuxのように~/.bashrcをデフォルトで読み込んでくれない. ログイン後にいちいち $ bash と打つのは面倒. manで調べたら,


  • norc

Do not read an execute the personal initialization file ~/.bashrc if the shell is interactive. This option is on by default if the shell is invoked as sh.

  • noprofile

Do not read eithe the system-wide startup file /etc/profile or any of the personal initialization files ~/.bash_profile, ~/.bash_login, or ~/.pfofile. By default, bash normally reads these files when it is invoked as a login shell.

これを読んで初めて知ったが, デフォルトでは.bashrcは読んでくれない. 代わりに .bash_login または .profile に書けばよいようだ. 実験したらどちらでも動く. .bash_loginへエイリアスとPS1,


export PS1="[\w@\h \W]\$ "

を記述した.


Wireless LAN

インストールは速度の関係で有線で行ったが, 無線の方が便利である. CiscoのAeronet PC4500はan0というデバイスで認識される. 色々実験していると, 1) pccardd でデーモンを走らせるとドライバが読み込まれてカードが認識される. 2) ifconfig, ancontrolで設定を行うと通信ができた.

1) と 2)は以下のように/etc/rc.confへ書くと自動的に設定されるようになった.

pccard_enable="YES"
pccard_mem="0xdc000" (これはインストール時から書き込まれている)
ifconfig_an0="inet 192.168.1.10 netmask 255.255.255.0 ssid MYNETWORK"

手動で実験していたときには, チャネルをうちの環境に合わせて ancontrol -f 6と打ったのだが, rc.confへ書いて再起動させるとチャネルは自動的に変更されていた. さすがCisco. 設定が楽チン.

これでネットワーク回りは設定完了.