FreeBSDで日本語入力の設定

seihiguchi2005-10-19


(備忘録)
FreeBSDで日本語が入力できるように設定した. これで今年で6歳になったVAIOでも仕事ができる. なのでこれから, 効率+スピードが上がらなければならない.

FreeBSDは約3年前からサーバ用として使ってきたが, デスクトップには依然LinuxWindowsを使っているので未知の部分がたくさんある. Linuxなんて, VineやRH(Fedora)なんかをインストールすれば, インストールが終った直後から日本語入力ができ, 面倒な設定とは無縁. どうもFreeBSDはデフォルト状態ではできないようなのである. Vineなんて使い始めた当初(vine-1.1, 1999年, 遅いデビュー)でさえ, 日本語環境に悩まされることは皆無. ソフトが日本語化されていないということは多くあったが.

X, wireless LAN, 日本語, Firefoxが揃ったのでこのノートにまた働いてもらえる.これで久しぶりにラップトップからMTを使うことができるし、「はてなグループ」も使える.

インストールしたパッケージ

ja-FreeWnn-server
ja-Canna
ja-kinput2-canna+freewnn
ja-kterm
ja-kochi-ttfonts
(これらは実はすでにインストールされていた)



設定ファイル

Bashを使うので, ~/.bash_loginへ以下の内容を追加.

export JSERVER=localhost
export CANNAHOST=localhost
export XMODIFIERS="@im=kinput2"
export LANG=ja_JP.eucJP

次に ~/.xinitrcへ以下を追記.

kinput2 -canna &
sleep 3

enlightenment &
Eterm


あと, Cannaの起動スクリプト, /usr/local/etc/rc.d/canna.sh, を一部修正(しないと動かなかった).

# canna_flags="-u bin" # この行をコメントにする
canna_flags="-u bin -inet" # この行のコメントを外す



やはりLinuxが優位?

エンドユーザの視点からいうと, FreeBSDは一昔前のLinuxを使っているような気分になる. ただ, linux-2.0.x, linux-2.2.xの時代のように, USBが使えないとか, カーネルの再構築が必要だとか, 面倒なことはなく, 必要な機能は全て備えられている.

ただ, 痒いところに手が届かない. Linuxの方が何かと楽なことが多い. 以下はインストールした直後の状態について気づいたことである.

1) 今回の日本語入力設定が必要なこと
2) ls で色表示がされない. また, ls -l file.tex -Fとファイル名の後にオプションを追加すると, -Fというファイルは存在しないとエラーがでる. Linuxでは ls -lF file.texと自動的に解釈してくれる.
3) runlevelがない... グラフィカルログインにするにはどうするのだ..? 調べればすぐ分かることだが
4) 商用ソフトの対応状況: Mathematica, Matlabは動く. VMwareはどうなのだろうか? 商用(→有料)じゃないけど, Skypeはどうなのだろうか?


こちらは, betterだと思ったこと.
1) "なんとなく"軽そう. ディスクスペースをあまり食わない.
2) Linuxにもapt, debなどがあるが, パッケージ管理がしっかりしている.
3) ドキュメント(FreeBSD Handbook)の充実. 亜種/派生種が存在しないので普遍性が保たれる.
4) カーネルコンパイルがやりやすい. つまり手順が単純.


Linuxが不自由無く使えればFreeBSDもいい選択肢である. WindowsLinuxほどではないが, LinuxFreeBSDは若干の敷居(数mm)があるように思われる. 前者の敷居の高さは, 100切りの壁くらいか.

ただ, 毎日MS-Officeを使ってバリバリ仕事をされているライフスタイルにはLinux, FreeBSDは最適でないかもしれない. 結局はMS-OfficeとOpenOffice(StarOffice)の互換性が完全ではないからだ. GUIの使い勝手は問題にはならない. Officeの互換性は数年前に比べたら格段に向上したが, 同じwebサイトを見たときに起こる, IEFirefoxの表示差ほどに両者の差が縮まらなければ難しいのではないだろうか. だから適材適所, ユーザの好み, 加えて予算に応じてOSなんてなんでも使えばいいでしょう. PCも安くなったし, 1台について1つのOSを使ったのでいいでしょう.

両方に共通するのは, 当り前だが, 無料で利用できて, 安定度, 拡張性が高い. また, ネットワークの機能が優秀. OpenOfficeもあるしデスクトップ用途にも抜群. TeX, コンパイラ, 数値計算ソフト, プログラミング言語(Perl, Python, PHPなど)が充実. しかも全部無料..

けどオープンソースビジネスはというとLinux. Leave the daemon alone!