恋もゴルフもアプローチはうまくいかないもの

元ネタは片山晋呉プロのしんごる (http://mbs.jp/shingol/, 第34回) から. アプローチはほんとに難しいし、思い通りにゆかないことが多いし、けど最も重要な要素の1つなのである.

以前レッスンを受けていたコーチ(ショートゲームが得意, http://www.philmarronegolf.com/) が言うには、ゴルフにおける技術的要素の重要度をランク付けすると次のようになる.

  1. パッティング
  2. ティーショット
  3. アプローチ (グリーン周りの小技、チッピングとかバンカーショットとか)

「メンタルコントロール」や「技量を正しく評価して戦略を立てる能力」, 「距離を測定する力」なんかは省いてある. 個人的には、チッピングを2番目にもってきたい.


幸いなことに、ゴルフのアプローチはいい道具, アプローチに適した道具を選ぶことで難しいことを、ちょっとは簡単にすることができる (残念ながら、人と人の場合には、都合良くそんな「道具」なんてないんだけど...). ソールが広くてすべりやすいウッドやユーテリティがそれである.


やはり、アプローチは「転がし」に徹するのが最適だと同意したい. それがより確実でミスが少ない. ゴルフ場に行くと、20, 30ヤードのアプローチになると、大体SWを手にしているプレーヤーが多い. それでうまくピンに寄れば問題ないのであるが、観察してみると、さほどうまく飛んでいないのが現実である. ボールとグリーンの間にバンカーなんかがあって、ボールを浮かさないといけない場合は別であるが、やっぱ転がすのがラクチン *1.


転がしに徹しているので、ピンまで60-70ヤードあっても転がすことが多い (正確にいうと、パターをアイアンに持ち替えて、スィング幅を大きくしただけという打ち方). 無論、間にハザードがないことが前提である. 5Iや4I *2なんかだと意外に力強くころがってくれる. 実際は、クラブのロフトで数十cmは中に浮くことがある.

要は「難しいことはしないで、パターと同じようにごく簡単な動作で打つ」ということである.


以下、転がしを推奨するwebサイト:

ゴルフはやさしいより

しんごるより

......とは偉そうに言うものの、自分のアプローチ力は如何せん不安定. 現在一番スコアを崩しまくっている原因を作っている. これは場数を踏まないとどうしようもないな-.

*1:工学的観点からいうと、「転がし=2次元の問題, 浮かすショット=3次元の問題」なのだ (これは Breaking 100のエントリーで書いたことがある: http://d.hatena.ne.jp/seihiguchi/20050724/1122161123). 2次元とは左右の方向と、転がす距離(=バックスィングの大きさ)という意味である. 3次元とは、前後左右のコントロールにくらべて高さという次元が加わる(実際には、◯◯m くらい打ち上げようなどと考えたりしないのではあるが..). 工学の問題を考えたときに、次元は少ないほうが解きやすい. たとえば、飛行機の周りの流れを数値解析するときに, 2Dと3Dの問題では、2Dの方が圧倒的に容易だ.

*2:4Iは転がすだけの為にバッグに入れることがある.