eVision - Visual Search Technology (サーチエンジンの会社) および情報の融合処理

eVision (http;//www.evisionglobal.com/) は画像/動画のサーチエンジンを開発する会社. Googleのイメージ検索はテキストがサーチクエリーであるが、この会社(他にもあるだろうけど)がつくるシステムは「この画像に類似したものってない? (Have you seen anything that resembles this?)」という、より人間の視覚に近い方法をとる. やっぱ、ほしい画像や動画を探したいときは、脳内に映写されるイメージをそのままサーチクエリーに使えた方が便利だよなぁ.

URL
http://www.evisionglobal.com/tech/overview.html

Partners & OEMsのページ (http://www.evisionglobal.com/business/partners.html) のリンクは... 後で辿ることにしよう.


ところで、サーチは自分が必要な情報を得る手段である. 現在、サーチできる範囲というのは, Google (GOOG) に代表されるサーバに蓄えられた限られた情報、およびWebのどこかに埋もれている (Googleも結局はwebから拾ってくるのだが) 情報の領域に絞られる.


Googleの基本理念は

Google's mission is to organize the world's information and make it universally accessible and useful.

つまり「世界中の情報を整理する」ことなので、webの次元に限っているとは明言していない. なので現実世界の情報も、いつの日かはもっと自由に, Googleというインタフェースのような、アプリケーションのような窓口を通じて探すことができるようになるかもしれない.  


しかしながら-, サーチエンジンで得られる情報はすでに誰かかが書いたものでしかない. 将来のサーチに求められる1つの機能としては、「複数の既存の情報を組み合わせて、新しい情報(文章、映像、画像など)を創り出す」ことかもしれない. このプロセスは今は、人間の脳で行われるものだ. それを自動化するアルゴリズムを作り、単体では大して意味を持たない情報を融合し、それらをレポートのようにまとめた文書が検索結果として送られくるようにする. なんか、今のGoogleがやっていることそのまんまのようであるが、Googleで得られるのは要は誰かが作ったコンテンツへのリンク集.


例えば、「今から20年後の日本の首相は誰で、経済はどんな調子で、ビジネスのトレンドはどんな具合か?」ってことが知りたいとする. 恐らく、この素朴な疑問の答えをwebを通じで作成するなら、まずGoogleから幾つか(10, 20, 30個のリンク?) のwebサイトのリンクを辿り、自分にとって使えそうな情報を集積して、それらを綿密に分析する. そして次に, 倫理整然と意味が通じるように、文書にしてまとめる. これをコンピュータにやらせてしまうというがidea. 今って、リンクを辿った後のプロセスは基本的に人間が行っているでしょう.

言換えると、「サーチクエリーを基に、過去と現在の情報を解析して、未来を予測する/今までに存在していないも情報を創造する」ことが、将来のサーチの1つの機能になればいいなぁー、ということだ. これは、サーチ(検索)というよりも、人工知能による自動文書作成システムのように聞こえるがな.....


あと、これは文書でなくても、画像検索でも然り. 例えば, 「クフ王のピラミッドの頂上で、ヨーダが瞑想して、周囲は猛烈な吹雪になっている」というむちゃくちゃな絵がほしいと思ったとする (「PhotoshopIllustratorで描きなさい」というと元も子もないのでここでは却下).

絵の要素である、1)ピラミッド, 2)ヨーダ, 3)吹雪 というのは、イメージ検索すると単体では山ほど出てくる.

これらを上手く張り合わせて、奇麗な合成絵を出力できるようになると面白いなー、というのがアイディア. これは↑のeVisionのFuture DirectionsにもFlashのデモ (http://www.evisionglobal.com/tech/futures.html) があった.