プリショット・ルーティーン (Pre-shot Routine) を変えてみる

seihiguchi2006-02-05


いわゆるゴルフのショットというのは、ゲームの全てではなく、ショートゲームの熟達如何が結局はハンディキャップの大小を決めてしまう.....とハイハンデ・プレーヤーなりに考えている. が、安定したショットメイキングは誰もが熱望するし、とりわけ飛ばすってことになると、ゴルファーの関心はそこに集中する.


ゴルフのショットは、バックスィングを開始してからフィニッシュまで1、2秒程度の瞬発的なものだから、クラブを振り始めたらその間にいろいろとクラブヘッドの軌道を微調整するとかは不可能に近い. だから、打つ前の準備で結果は結構決まってしまう. プロに言わせると、「構えを見ただけで、その人のハンデが大体わかる」そうである. セットアップについては、いまのところ問題なさそうなのでおいといて、無駄に長いプリショットルーティンを直してみた.


プロの試合を見ると、皆ショットを打つ前は必ず毎回同じ動作を行う. 野球だと、イチロー選手はバッターボックスに立つときは(詳しくは記憶していないが、バットを大きく回し、左手で右袖をつまむ) ルーティンを必ず行っている. バスケでフリースローをするときでも、それぞれの選手にユニークなショット前の動作がある. 例えば, ドリブルの回数とか, 呼吸の調子とか.


それらの一連の動作は、ターゲットに集中し、リズムを整え、緊張をほぐしてくれて、毎回安定したショットができることを助ける.


で、なんでまたルーティンを変えようかと思ったのは、「時間がかかりすぎるのと、無駄が多い」からである. つまり:

  1. ボールのある地点にたどり着いたら、ボールの30cm後ろで2回素振り
  2. 次に、ボールの後ろからターゲットと落としどころを決め、飛球線をイメージする
  3. 無心でセットアップをして、打つ

とやっていたのだが、素振り2回は多いし、疲れる. それに、素振りの後にターゲットを確認するのは、理にかなっていない. 加えて、1 → 2 → 3の間に, 合計で4m くらいはティーグラウンド上を歩くのだが, その所用時間も無駄だし、せっかく素振りをしてマッスル・メモリーに蓄積された情報が消散してしまう. また、後ろのグループがつまってきたときに、このルーティンをするのはスロープレーを招くので、ラウンドを通してみるとプリショット・ルーティン自体に一貫性が欠けている. これが不安定なプレーを招いていたのかも.


というわけで、↓のTiger Tipを参考にシンプルなものに変更:

  1. ボールの後方からターゲットを決め、打球をイメージ
  2. ボールの横に立って1回素振りをし、クラブヘッドの軌道を確認 *1
  3. そのまますぐにセットアップして打つ

時間は計測していないが、5〜10秒は縮まっていると思うし、これなら一貫した動作ができそう. 気のせいか、コンタクトがよくなった気がする. L字ドリル*2 の成果かも?

Tiger Tips (Stick to your routine)
http://www.tigerwoods.com/news/fullstory.sps?iNewsid=201832&itype=6273

I can't overstate the importance of a pre-shot routine. It helps with focus, rhythm and relieving tension in pressure situations. Mine always starts from behind the ball, looking straight down the target line. Then it's just a matter of execution. As for practice swings, I was never a big fan, but recently I've incorporated them into my pre-shot routine. Practice swings without purpose are a waste of time. I like to think mine help me make the correct swing.
(本文より抜粋)

*1:Tigerは2回素振りしているが、ゲーム中に私は彼よりもはるかに多くのショットをしなくてはいけないので1回にしてみる.

*2:http://d.hatena.ne.jp/seihiguchi/20060127/1138347366