学校事情(30-1): RAの行方や如何に!?

seihiguchi2006-03-31



先日紹介したLISA, Laser Interferometer Space Antennaにおいては如何にして多数のノイズを除去するかを日夜研究がなされているのだが, 冬学期の間に取り組んだCharge Management System の実験がようやく, 2ヶ月の不断の?労力のお陰で動き始めた. Charge Managementは最もfundingを得られる可能性が高い研究題目なので (とトップから機会があるごとに言われ続けた), 今日スタートできたのは非常に大きなaccomplishment. 一応春学期がくる前に区切りがついたし.


大まかに実験は「UV LED Life-time Experiment」といい, UV LEDという発光素子 (光電効果の光源に使う) の寿命を如何に長持ちさせられることができるかというのが課題. はっきり覚えていないのだが, これまでの記録では100時間程度. それを6月に開かれるconferenceまでは最低限生き長られさせるのが目標.


で、研究が着々と進み, 本業?のtime-delay system control (伝熱の研究をしていると誤解をよくされるのだが、本来は制御のアルゴリズムを導く、割と数学的な研究なのである) を含めて, paperが研究チーム全体でどかどかと出ているにも関わらず, 「来学期のRAがないですと-」 (= 学生全員). 早朝、深夜、週末働いた苦労は一体? 実はこういう状況は過去3学期同じように起こっており, 「またか」ということなのだが、これは非常に精神衛生上よくない. はっきり言ってボールがまともに飛びませんから.


統計的に, 学期が始まって1〜3週間程度すると, 「fundingがsecuredされたから書類にサインしなさい」と知らされるパターンになっているので, 今回もなんとかなるんじゃないか、という甘い期待をしている. ただ今学期はちょっとそうでもなさそうな雰囲気がなきにしもあらずなので、貯蓄を叩いてなんとかTGRになるまでの最後の1学期が乗り切れるかな、という具合. TGRになると毎学期の授業料が1/3程度に下がるので, その気になれば自腹も不可能ではないかもしれない. そんなわけで今日は思わずsummer jobを探し始めてしまった (いい仕事があったら紹介して下せぇ). Career Development Center (https://cdc-secure.stanford.edu/) のサービスが充実してきたのは非常に助かる.