苦手な相手と上手に仕事をするには? (パート・2)


さて、先日に、理系の職場で比較的多く遭遇する性格の人たち(上司)と上手にコミュニケーションをする提案策を紹介しました。それは、

  • 視覚情報(visual aid, イラストや記号)を交えて説明をする。
  • 仕事のリスト(to-doリスト)を明記して、仕事の終わりを定義する。それにより、「無限ループ」に陥るのを防ぐ。
  • 正直にしゃべるので、少々感情に触ることを言われても気にしない。相手も悪気があって言っているわけではない。

でした。ただし、抜群に優秀な能力を発揮するのですが、「人的資源管理」は苦手とするため、人マネージメントに携わると少々厄介かもしれません。逆に、部下に持つと忠実にきっちりぬかり無く仕事をこなすので、この上なく頼りある存在となってくれることでしょう。


加えて、もう1点必要なことは、コンピューター・プログラミングのように行動をするので、「例外処理」の仕方まで指示をする必要があるかもしれません。要は、不足の事態が発生したときに、柔軟に対応することが困難なことがあります(故に、事前に綿密に、不足の事態が発生しないように計画を立てるかもしれません)。なので、プログラミングで、case文やif文を書くときのように、起こりうる全ての未来の事象を予測して、対応策を教えておく必要があるようです。このような伝達事項は、すべてemailもしくは紙に書いて目に見える形で渡すのが得策です。逆に、口頭の伝達では情報が伝わりにくいでしょう。同じ部屋で仕事をしていて、相手からemailが来たとします。もし、そのemailの内容に対して口頭で返事をしても、「きちんとそのemailを返信する」ことを怠ると、「おい、返信していないぞ」と言われることがあります。面倒ですが、返信はきちんとしたほうが得策です。


プログラミングで繰り返し計算をするときには、「ループの終了条件」を書かないと計算が終了せず、延々と無限ループに陥ってしまいます(もしくは終了条件にバグがあっても然り)。繰り返しになりますが、コンピューター・プログラムに似た挙動を示すことがあるので、終了条件は的確に定義しないとしんどいでしょう(無限ループにはまります)。


関連して、メッセージに書く日付や時刻、場所は明確に指定するべきです。たとえば、「2日後の夕方ごろに会いましょう」とはいわず、「9/11(月)の午後4:15に、Aビルの東出口前で会いましょう」と、間違いが起こらないように詳細まで伝えるのがベストです。


また、わりと思いつきで行動をする傾向があります。例えば、夜中の1時に「明日の9時にミーティングをするから集まってくれ(=8時間後に集合せよ)」と連絡が来ても驚く必要はありません。あくまでもこういう場合は、「あ、そうだ、集めてミーティングをせねば」と突発的に思いついて行動をしているので、都合が悪ければスケジュールが合わないから行かれない、とか、朝10時にemailをチェックしたから行かれなかったとか、正当な理由を言えば問題なく(法律的には?)やりすごせるでしょう。