Looking Glassをインストール

seihiguchi2005-11-12


次世代3Dデスクトップ, Looking GlassをオフィスのPCへインストールしてみた.先日(といっても数週間前)0.7.1がリリースされ「動作が軽くなりお薦め」ということらしい.


インストール方法

ここにインストール方法を下手に書く(正確にはコピーする)よりも, 本家の説明がとても分かり易いため↓を見るのが最適.

https://lg3d-core.dev.java.net/lg3d-getting-started.html

オープンソース系のソフトをセットアップするときには, 配布元の説明は99%が不明瞭で書いてある通りに作業しても動かないことが多いのだが, このLooking Glassの場合は上記webサイトの説明がとても明快で, 書いてある通りに設定するだけで動くようになった.

とくにサーバ系システムを構築しているときには, 本当に説明不足なページが多く, Googleで関連ページを探しながら作業をすることが多い. けど, Looking Glass凄い. 分かり易い!


インストールしたPCのスペック

CPU: AMD Athlon(tm) 64 Processor 3400+
MEM: 3 GB
OS: Vine Linux 3.2
グラフィックカード: nVIDIA ?

/proc/cpuinfoに表示されるbogomipsによると, このCPUは2.4GHz程度で動くようである. Looking Glassを使う上で一番肝心なのdがカードなのであるが, 何使ってたっけ? 研究室に落ちてあった適当なカードを使ってある. nVIDIAのチップが載っていることは覚えているんだけど. 2年以上前のものであるのは間違いない.

あと, Red Hatだと正常にインストールできて動くが, Vine Linuxの場合はパッケージの依存関係が問題となってインストールの手間が増えるといった問題もなかった.


試用してみて

貧弱なビデオカードなので動作が重くなる心配があったが, 軽い. 普段はGNOMEWindow Makerを使うが, インタフェースから外観に至るまで全てが新鮮.

このパノラマビューとか素晴らしいです.

しかしながら, 普段の自分の作業で使うようにするにはまだ先になりそう.

  • スペックに依存, インストール手順が短くない(長い), そのうちRPMとかができると思うけど.
  • デスクトップのカスタマイズ(が現時点でできるのだろうか?)

ただひとつ: rootではセッションモードで起動するが, 一般ユーザからは起動しないという事態に遭遇した. これを解決できれば, 普段使うデスクトップマネージャとして使うかも.


こういうオープンソースソフトの問題は時間が解決する. Looking Glassも1年、2年という時間が経過すれば「蛹からチョウ」へ変身するかの如く、進化を遂げると思う(今でも充分すごいけど). Linuxが一般に脚光を浴び始めた1998-1999年というのは, それはローエンドサーバーとかにしか使えないとされていて, デスクトップ環境は整わない(※)とかいう風潮があった. 特にWindowsをメイン(または100%)使っているユーザ達にLinuxを説明しても, 「Officeってあるの?」と言われて全く馬鹿にされた...

しかしながら, 現代2005年になるとどうなったかというと, OpenOffice 2.0があるし, FirefoxThunderbirdなどという素晴らしいソフトがオープンソースから生まれている. OpenOfficeはまだ互換性という点がまだ付きまとうが, 実用に耐え得るクォリティに達している. IT企業がどんどんオープンソースに参加して貢献して(加えて, それをダシにしてがっぽり稼いで)いるので, 今後更にいっそう進化するのは明らか. さらに凄いというか意外なというのが, オープンソースソフトはLinuxFreeBSDなどのオープンなOSの為だけに作られているのではなくて, WindowsMac OSでも動くように作られているということ.

サポートが不要であれば, オープンソースは無料で使える(オープンソースが論じられるときによく使われる"フリー"というのは"無料"でなくて"自由に使うことができる"ことを保証する) 個人的には(個人ベースで使う)ソフトを使っていて分からない問題があれば, 企業のサポートを受けるよりも, Googleに聞いた方が速いし幾つか(複数)の有効な解決策を教えてもらえることがある. それか身近にいる詳しい人に聞く.


※: 1999年頃も「Windowsのような使いかた(ある種の固定観念)」を捨てると問題無く普段の仕事に使える環境がすでにできています. それなりに技量は必要とされますが. 例えていうと「日本での生活を捨てて, アメリカ, 東海岸(アジア人が殆どいない地域)で生活を立ち上げ暮らし始める」といったイメージでしょうか.

Windowsでお馴染のWord, Excel, Powerpointに取って代わるのは, LaTeX, ???, MagicPoint でしょうか. スプレッドシートは......あったけ? これは無いか. Gnumericがあるが, これはグラフが書けないし.

当時はスプレッドシート(日本語対応)だけはどうにもならなかったので, VMwareWindowsを動かしてそこでOfficeを使っていました. そうすると↑の例えは, 正しくは, 「日本から旅立って, アメリカ, シリコンバレー(石を投げればアジア人に当たる地域)で生活を立ち上げ暮らし始める」ということですね...