学校事情(27-2): 苦手と相手とつきあうための一つの解決策


近頃, 人間関係に頭を悩ませていたのだが、前向きな解決方法に辿り着いたような気がしている. それは、「相手のいいところを見つける」こと.


端的に言って、人はそれぞれ違っているのが当然であり、互いが互いの価値観や考え方を完全に共有し合うのは元来無理な話. だったら、言い方が極端ではあるが「わかりあえないことを前提として」つきあった方が心理的に楽だし、相手を受け入れるキャパシティも大きくなる.


どんな人であれ、何かしら長所や光るモノは備えているものだ. 人を憎んだりすると突然その人の悪い面しか目に映らないようになってしまいがちだが、そこをちょこっとだけ我慢、受け流して、相手の良い面を探してみる.


で、その相手の良い面が次第に見え始めてくると、「この人は本来はいい人なのだ」と何かしらポジティブな見方をするようになる. そうすると、自然とつきあい方の質というのが高くなるのではなかろうか. すくなくとも、常に敵対意識を燃やして一緒に仕事をするよりは幾分ましなはずであると信じたい.


言換えると、「物事をとらえる視点を変化させてみる」といったところか. 見方次第でやっぱいろいろ変わります. 人との付き合いも然り、絵画も然り、ゴルフのスコアもまた然り. ニュースの報道の仕方もそうだし、世界地図でもそうだ (例えばオーストラリアの売店で普通に売られている地図というのは、北半球の人間にとってみると異世界の地図のよう).


関連して, 相手の好みに合うように仕事をすることも大事かもしれない. 自分の例だと、今の上司はとにかく送ったemailには必ず返信するようにいいつけ, 向こうからもけっこうマメに送ってくる. そうすると、多少面倒だが、逐一進展状況を細切れにして送ったりすると効果的. また, 長時間朝から晩まで働く姿がお好きなようなので (私は非効率的なので嫌いなのだが...) 深夜や早朝, 加えて週末にも「今日はこんなことができました」などとマメに送る. ちょいと捻くれたやり方だが, 相手の行動に合わせて自分の出方を変化, adaptさせるというのは時には必要だろう. 風や天候、周囲の環境に合わせて道具を選ぶように, たまに「ご機嫌を伺いながら」攻略するわけだ.



今学期は理論面での研究にほとんど進展がみられなかったが、人のつきあい方の経験という観点ではよい経験と実験ができたはずだ (残念ながら評価には反映しないのだが将来きっと役に立つはず). 気がついてみると、明日から短い春休みが始まる. やるべきことをぜーんぜん片付けられていない私にとっては無縁の話.....

追記

アスペルガー症候群(高機能の自閉症)であることを理解した。